中日新聞 豊田版 に掲載されました
「農業と福祉と配達の新事業」で2021年(令和3年)4月2日(金曜日)発行の
中日新聞 豊田版へ掲載されました。
豊田市で収穫された野菜を配送する定期便業務を展開している配送会社「ダイサンロジタス」(稲沢市)が、
豊田市内の障害者施設に通う知的障害者に野菜の荷詰め作業の依頼を始めた。
同社の浅野大輔社長(41)は「農業と福祉、配送の三者が支え合い、成長していける事業にしたい」と、
「農福連携」をさらにすすめていく考えだ。
豊田 野菜を障害者ら荷詰め→消費者へ
ダイサンロジタスは昨年11月から週1回、豊田市内の農家から野菜を集荷。
その日のうちに個人宅に届けるビジネス「アグリカーゴとよた」を行っている。
農作業や小売店への配達などで忙しい農家を助けるのが目的。消費者も「地産地消」につながる利点がある。
現在は農家約20件から野菜を集め、約30軒の個人宅に届けている。
ビジネスを始めるにあたり浅野社長が困ったのが、農家から集めた野菜の荷詰め。新たにアルバイトを雇うことも考えたが、
作業場所確保が難しいなどの課題があった。そんな中、知り合いの農家が福祉事業所に野菜の袋詰めを依頼していることを知った。
現在は豊田市若林西町の就労継続支援B型事務所「ジョイナスたかおか」が荷詰めを担う。
施設では知的障害者が支援員と一緒に作業している。
「ブロッコリーを取ってきて」などと支援員が声を掛けると、通所者がコンテナから野菜を取り出して専用の箱に丁寧に詰めていった。
事業所管理者の南喜代美さん(56)は「新型コロナウイルスの影響で自動車部品関連の仕事が減り、困っていた。
荷詰めは障害の程度に関係なくできる仕事。とてもありがたい」と話す。
浅野社長は「ビジネスを広げて、より多くの福祉事業所と連携していきたい」と意気込みを語った。